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原理と構造

基本構造

基本構造

スキャン対象の本は180度に広げてしまうと、本を綴じている部分の近傍で紙面の変形が大きくなって文字が歪んだり、影が出来たりしてしまうので、本は90度に開いて、Webカメラを2台使い、見開きで左右のページを同時に撮影するようにしています。

Webカメラから紙面までの距離は十数cmですのでWebカメラには接写機能が必要です。


カメラ固定部足

カメラ固定部足

Webカメラの接写では焦点深度が浅くなりますので、画像がボケない為には紙面とWebカメラの距離が常に一定になるような工夫が必要です。

このスキャナでは本が閉じないようにする為と、紙面を平らにする為に、紙面上下端をV字にカットした板で押さえています。この板をWebカメラを支える足として使うことにより、紙面とWebカメラの距離が一定になるようにしています。

紙面を完全に平らにするには紙面全体を透明な強化ガラスなどで押さえるという方法がありますが、コストがかかるのと、後で自動ページめくり機構を追加する際にページめくりの邪魔になる為、板で押さえるという方法を使っています。


前面内部

前面内部

カメラ固定部の前側板を外して内部を覗くと、このようになります。

スキャンする場合にはカメラ固定部を持ち上げ、ページをめくり、カメラ固定部を降ろして紙面を撮影するという手順を全ページについて行います。



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