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スキャン結果

スキャン画像

グレー画像

グレー画像(部分)

今回作成したブックスキャンで文庫本をスキャンし、グレー画像に変換した後に一部を拡大したものです。
コントラストが低めですが普通に読めます。ただ、ルビなどの細かい字は潰れ気味になってしまいます。


二値化画像

二値画像(部分)

データサイズを小さくする為に、スキャンしたグレー画像に画像処理を加え、二値化画像に変換した後に一部を拡大したものです。
当然コントラストは高くなりますが、活字の曲線がギザギザになったり、線が途切れてしまうため、若干、読みやすさは低下します。
今回作成したシステムでは、この二値化画像をpngやpdfファイルに変換してiPhoneやKindleで読めるようにします。


ビューワーによる表示画像

iPhoneによる表示

iPhone表示

スキャン結果のpdfファイルをiPhoneで表示すると、このようになります。
iPhoneだと画面が小さいため、なんとか読めるという感じです。

iPhone表示(部分)

上の写真の一部を拡大すると、こんな感じです。


kindleによる表示

kindle表示

スキャン結果のpdfファイルをKindleで表示すると、このようになります。
Kindleの画素数はiPhoneの2倍あって、表示面積も広いのですが、残念ながら期待したほど視認性はよくありません。
Kindleが元画像を縮小して表示していますので、縮小処理がマズくて画素が間引きされて文字が欠けてしまっているか、iPhoneと比べて階調性が低いので文字が認識しにくいのかもしれません。
また、Kindleではpdfファイルの拡大表示機能は表示の縦横の切り替えでしか出来ません。横表示にすると拡大表示になりますが、縦書きの文章だと画像の移動が面倒です。
Kindleの縮小処理に手を加えるわけにはいかないので、元画像をKindleで縮小されやすい画素数に調整するか、元画像の文字を太らせておいて間引きの影響を出なくするなどの対策が必要になりそうです。
この問題に対してはChainLPという解像度を調整してくれるソフトがあって、これを使うとある程度改善されます。

kindle表示(部分)

上の写真の一部を拡大すると、こんな感じです。
文字の横線が切れたり、線そのものが無くなっている部分があります。


kindle Photo Viewerによる表示

kindlePhotoViewer表示

Kindleには画像ファイル表示用のPhotoViewerがあります。PhotoViewerでもスキャンしたページ毎の画像ファイルを本毎のフォルダにまとめて入れておくと電子書籍リーダと同じ使い勝手で使えます。
スキャン結果のpngファイルをKindleのPhotoViewerで表示すると、このようになります。
ページ送りなども電子書籍と同じようにボタンで行えますし、電源を落とした時に表示していたページ位置も保存されます。電子書籍との違いはディスプレィの下に全体のどの部分を読んでいるかを示すナビゲーションバーが表示されないくらいです。また、拡大縮小機能やディザ処理をoffにする機能などがありますのでpdf表示に比べて便利です。
ファイル容量もページ毎のpngファイルで保存した場合と、1つのpdfファイルにした場合であまり変わりがありません。ただ、問題はiPhoneとKindle両方を使おうとした場合に2種類のファイルが必要になるという点にあります。これにはiPhoneに転送する直前にpdfファイル変換をやって終わったらpdfファイルを削除してしまうという手を使うしかないようです。

kindlePhotoViewer表示(部分)

上のPhotoViewer表示の一部を拡大すると、こんな感じです。
この写真では分かりにくいのですが、pdf表示に比べて視認性は格段に上がり、本として読むには十分です。



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