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工事でやること

内装工事

天井断熱材、天井板張り

天井.jpg

天井板を張る前に天井照明と天井扇の電気配線をしてもらいます。

その後で垂木の間に断熱材をタッカーで止めますが、この時、断熱材と屋根野地板との間には通気の為に十分なスペースを取ります。グラスウールの断熱材をつける時に場所によっては寸法に合わせて断熱材を切らないといけない場合があります。この時、手袋をつけていないとグラスウールの細片が手に刺さり痒くなりますので注意してください。

平屋でキッチンに換気扇を取り付ける場合に天井裏に排気ダクトを通さないといけない場合があります。この場合は天井板を貼り付ける前にダクトの工事をしておかないといけません。

以上の作業が終わった後に天井板を張り始めますが、天井板はサネが付いていますので、端から順にサネをはめ込んでいかないといけません。このサネをはめ込んでいく時にゴムハンマで軽く叩きこむようにしますが、この時、天井板の両端を支える必要があるので1人で作業する場合には片側を何らかの冶具で支えるよう工夫しないといけません。

私の場合は天井の端に周りぶちを付けるように角材を仮止めすることによって天井板の端を固定し、天井板の中間は長さを変えられる突っ張り棒を使って固定しました。

天井板張りは上向きのままでの長時間作業になりますので首と腰にかなり負担がかかります。


内部足場撤去

天井板を張り終わったら内部足場を撤去します。


根太、大引き、断熱材、床材張り

大引き1

内部足場を撤去したら仮床を外し床工事を行います。

大引きをを基礎の上に載せて、釘で土台に固定します。さらに大引きの上に根太を置き、大引きに根太を釘で固定します。

この時に釘を斜めに打ち込みますが、釘を斜めに打ち込むのは難しいので、あらかじめ釘の打ち込む方向にドリルで穴を空け釘道を作っておきます。

断熱材はめ込み

根太と根太の間に断熱材を固定します。

この時、断熱材が落ちないようにダボの残りで断熱材の支えを根太に取り付けておきます。

断熱材は現物合わせでアルミの平材を定規代わりに使ってカッターで切断します。


床塗装

床材を張った後に表面をサンダーかけして表面を整え、床用塗料を塗ります。

面積が広いので、このサンダーかけが結構大変です。表面を整えるにはベルトサンダーを使った方が効率が良いのですが、ベルトサンダーはベルトの回転方向に縦筋が出来やすいので注意が必要です。

一箇所でベルトサンダーを動かし続けるとベルトの淵に沿って縦筋が出来てしまいますので、常に動かしながらサンダーがけするようにして下さい。

縦筋が出来てしまった場合にはランダムサンダーかオービタルサンダーを使って消します。


建具取り付け

内テラス東側床

建具の取り付けはログ壁の開口部にある溝にキーボードをゴムハンマで叩き込んで、そのキーボードに建具の枠をねじで固定するという作業になります。

枠がある窓や幅が比較的狭いドアなどの取り付けは、それほど難しくありません。窓は結構重いので取り付け位置まで持ち上げる手順に注意することと、内側から窓をはめ込む時に誤って外に倒してしまわないように注意します。

窓の高さは、そのoまま窓枠を筋力で下から持ち上げてはめ込むには高すぎるので、窓の前に窓開口部下側と同じくらいの高さの踏み台を置いて、取り付ける窓枠を踏み台に一旦載せておいてから、踏み台に上がり、窓枠引き上げて開口部に置くというような作業にすると楽です。もちろん2人以上で作業する場合は持ち上げてもかまいません。

窓枠にかかわらず重い部材を取り付ける際には下から持ち上げながら取り付けるよりも、引き上げて上から下ろすという作業にした方が、体に負担がかからず安全に作業が出来ます。

窓には写真のように窓枠を押さえるように周囲に4枚の飾り縁が付きます。窓枠取り付け時に窓枠が外側に倒れないようにするには、窓in枠を載せる前に飾り縁を仮止めしておき、窓枠の位置決め兼ストッパーとします。

建具枠引っ張り金具1

開口部が広いフランス窓で、窓が真ん中でぴったりと合わずに重なってしまい閉じることが出来ないという不具合が発生しました。

この不具合は大工さんに協力してもらって窓枠をログ壁から引っ張るように金具を取り付け無理やり広げることにより、解決しましたが、このように建具の中には、元々、寸法が出ていないか、保管中に寸法が狂ってしまうものもあるので注意が必要です。

また、このように無理やりに取り付けてしまった建具は時間が経つにつれて、元に戻ってきてしまう場合があるらしく、私の家では、そのようにして取り付けたドアの1つが季節によって(多分、湿度の状態によって)閉めにくくなったりすることがあります。

建具枠引っ張り金具2


間仕切り壁

間仕切り・ログ壁突合せ

トイレ、洗面所とリビングを仕切る壁はログ材ではなくログ風に見える間仕切り壁になっています。

写真の右側の壁が間仕切り壁で左側がログ壁です。

間仕切り壁は構造材を組んで、上からログ風に見える板を貼り付けることで作ります。そのため、よく見るとログ壁との境目でログと間仕切り壁に張る板の位置が規則正しく交互に並ばないなど不自然になってしまいます。

そこだけ注目しないと分からない程度ですので、間仕切り壁に板を貼り付けるときに無理に位置あわせをする必要はないでしょう。

間仕切り壁の中に入る構造材は床板に直接固定して立ち上げますが、この時に水平・垂直がきっちり出ていることを確認しておかないと、後で間仕切り壁で仕切られた部屋に器具を設置する際に隙間が出来て困ります。

私の場合はトイレの壁の1箇所の隅だけが若干内側に傾いており、これを修正するのに苦労しました。修正時に、せっかく張ったログ風板をはがしてから構造材を付けなおしています。


トイレ、洗面所上のロフト

ロフト内部

トイレの天井が高いと落ち着かないことと、空間を有効に利用するため、トイレと洗面所の上の空間を仕切ってロフト(電気室兼物置)にしています。



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