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工事でやること

ログ壁組

外部足場

足場階段1 ログ壁の高さが2mくらいまでは2脚の脚立と渡し板を使って積み上げの足場が確保出来ます。それ以上の高さにログを積むには安全の為にしっかりした足場を設置することをお勧めします。

一人でログを組む場合にはログを胸以上の高さに持ち上げるには工夫が必要です。

私の場合は家全体を囲うように足場を積み上げ、その足場上部に鉄パイプを水平に取り付け、そこに滑車を付けてロープを通し、このロープを使ってログを引き上げるようにしました。
妻壁側は足場を3段にして、さらに鉄パイプを立てて後述のブルーシートによる屋根を吊り上げるのに使用しています。


ログ搬入

ログ搬入3

ログ材はコンテナで運ばれてきますので部材を取り出すには、それなりに広い場所が必要です。

私の場合はログ材保管場所を他に借りていましたので、そちらに一旦全ての部材を運び込み開梱してから、工期中に2回に分けて現場にログ材を運び込んでいます。


ログ保管方法

ログ積立

地面からの湿気を防いだり、雨の跳ね上がりを防ぐためにログ材の下にもブルーシートを敷きます。

このブルーシートの上にハーフログやバタ角と呼ばれる10数センチ角の粗材をスペーサとしておき、その上にログ材を積みます。

保管時にログにカビが生えないよう風通しに注意しないといけません。個々のログの上下左右に隙間を空けるようにするため、杉荒材の板などを挟みます。

ブルーシート自体は基本的には水を通しませんが、内側に結露したりするため、ログ上にも杉荒材を置き、上にかぶせるブルーシートと接触させないようにします。

ログ材保管方法

長期保管するとログの間に鳥が巣を作ったり、アリが住み着いたりします。これによりログが変色してしまうことがありましたので、時々、シートの下を確認した方が良いでしょう。

ばらばらに保管されているログの山から必要なログを取り出すのには思ったより時間がかかります。
一人でログ積みをする場合は必要なログが上から順に取り出せるように保管場所のログの積み方を工夫する必要があります。

私の場合は現場へログを搬入してもらう時に上から使う順番になるようにログ材の積み上げる順番を指定して保管場所に積み上げてもらいました。
ただし、この積み上げ作業の分、余分に工賃がかかります。


基礎ボルト、土台、ログ1段目

2段目外観2

土台は防腐処理された木材でログ材料には含まれていないので別途手配する必要があります。

今回は基礎完成とログ搬入日程の間に余裕がなかったため、大工さんに土台の設置をお願いしましたが、基本的にはセルフビルド可能な部分です。

土台を基礎に固定する為のボルト(基礎ボルト)が基礎から突き出していますが、この基礎ボルトが基礎の中心から出ていないことがあります。
この場合、基礎ボルトをハンマーなどで叩いて曲げ、土台、又はログ1段目の中央を通るように整形しなければならなかったのですが、それを知らなかった為、数本の基礎ボルトは1段目ログの中心を通らずに端を抜けているような形になってしまいました。


仮床

仮床

作業効率と安全性の面から仮床を付けることをお勧めします。

大引き、根太を基礎の上に置き、その上に仮床として1枚1000円程度の合板を40枚程度敷いています。

大引きや根太は土台に固定していませんので仮床が動く可能性があります。仮床が動くと、突然、床が抜けたりして危険なので、仮床の合板は大引き、根太にコースレッドで数箇所固定します。

これにより大引きや根太自身を土台に固定しなくても仮床は動かなくなります。


ログ組2段以降

8段目外観1

ログ組の2段目以降はログハウスの施工マニュアルどおりにやれば難しい作業はありません。

全身の筋肉を、ほどよく均等に使いますので非常に良い運動でストレス解消には持って来いです。この作業の間は順調に壁が組み上がるのが実感できるので一番楽しいかもしれません。

ただ、後で述べますが、ログ壁が傾いてしまうと修正が大変なので、こまめに下げ振りで傾きをチェックし、数ミリの傾きであっても修正することをお勧めします。

21段目外観1


内部足場

内部足場

ログ壁が箱型の単純な構造であれば別ですが、通常のログハウスではある程度の高さを超えるとログを積み上げるのに内部にも足場が必要になります。

足場の高さが1.8mですので、この高さを超えるくらいが内部足場を設ける目安になると思います。それより低いとかえって作業がやりにくくなります。



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