ひとりでログハウスを建てる
ログハウスが完成した後にかなりの部材が残りますので、これを利用して家具も作りました。
家具の場合は部品に高い加工精度が必要になります。精度の高い部品を切り出す作業(木作り)には自動カンナ(ホームセンタで5万円くらい)があると便利です。
部品と部品の接合はホゾ組みにせず、2本以上のダボを使って組んでいます。
ホゾ組にも挑戦してみましたが接合面に隙間が出来てしまうので、後で暇が出来たら再度ホゾ組に挑戦することにして、それまでは作業が簡単なダボでごまかしています。
ダボを使った場合は部材の直角平行が出ていれば接合面の隙間も出てきません。最初、強度を心配していましたが結構強度はあるようです。
練習で最初に作ったのがリビングデスクです。天板は幅が10cmくらいの板をはぎ合わせて作りましたが1年以上たっても接合面がはがれることなく十分使えています。
練習ということで時間をかけて慎重に作ったのが良かったようです。
その証拠に、この後で2日間でサクっと作ったパソコンデスクの天板はヒビわれが出てしまいました。
天板作りが面倒だったのでベッドサイドテーブルではホームセンターから買ってきたパイン集成材の板を使ってみました。
洗面台で30mm厚の集成材を使っていて問題がなかったので、あまり気にせずに使ったのですが、集成材でも薄い(15mmくらい場合)にはソリ(というかデコボコ)が出るようで天板とフレームの接合部分に隙間が出来てしまいました。
手を抜きすぎると、こうなるという良い見本です。
初めて引き出し付きの家具に挑戦したのがこれです。
家具屋さんに行って引き出しを見て参考にして作りましたが、金具とかに頼らないで作ろうとすると引き出しって結構面倒な構造なんですね。
木は収縮したり、曲がったりするしで、こんな面倒な材料を使ってもガタもなくスムーズに動く引き出しを作れる家具職人ってすごいと改めて思いました。
手元にあった椅子の寸法(座面の高さ・幅、背もたれの高さ・角度)を参考に図面を起こして椅子を作りました。
クッションを当ててみたりとかしてみましたが、いまいち座り心地がよくありません。改良の余地がたくさんあるようです。
椅子は難しいですね。
椅子を電話台の下に収められるようになっています。
電話台は引き出しが付いています。
市販のAVラックは大きすぎてテレビの下に収まらないことが分かっていましたので、間取りに合わせてAVラックを作りました。
間取り上の関係からテレビを直接取り付けられる壁がなかったのでログ壁から突き出したアームで大型の液晶テレビをぶら下げています。
テレビ台やラックを作って移動させることも考えましたが、移動出来ることと地震の場合に倒れないようにすることの両立が難しそうだったのでアーム式にしました。
アーム根元の上端には100Kg近い静止荷重がかかります。このようなアームを壁のどこにでも付けられるというのはログ壁だから出来る荒業です。
アームを回転させることにより、隣の部屋でもテレビが見れるようになっています。