2万円でヘッドマウントディスプレイを作る
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一番簡単な構造はディスプレイ中心とレンズ中心を直線状に置いた直視方式です。
どんな感じで画像が見えるのか一次試作として直視方式のものを作ってみました。
結構、大画面が楽しめましたが、厚み(顔面方前面方向への飛び出し寸法)が200mmと大きすぎて、長時間使うにはちょっと辛いものがありました。
一次試作した直視方式では光路長の長さの分だけディスプレイが顔前面方向へ突き出してしまいます。
この突き出し部分を出来るだけ短くするため光路長をミラーで折り曲げて短くする方式で二次試作を作ります。
光路を折り曲げる方式としてミラーを2枚使った方式とミラーとハーフミラーを組み合わせた方式の検討をしています。
ディスプレイ画像を2枚のミラーを使って反射させ光路長を長くする方式です。
明るい画像が得られますが画像が少し下側に見えることと、構造上、前のミラーで自分の目も見えてしまうので、ミラーの一部をかくす必要があります。
べニア板で光路折り返しの試験装置を作り実験を行った結果、100mm程度の厚みで実現可能であることが確認出来ました。
写真は試作機の側面です。左側に小型ディスプレイがあり、そこからの画像を2枚のミラーを使って反射させています。
下端にレンズを付けて下から上に向かって覗き込むような感じになります。
斜め上から見るとこんな感じです。
小型ディスプレイの代わりに(大きさにもよりますが)スマートフォンも使えます。
ディスプレイ画像をハーフミラーとミラーを使って反射させ光路長を長くする方式です。
ハーフミラーを通すので画像が暗くなりますが、画像は正面に見えます。
画像がどれくらい暗くなるのか確認してみたいのですが、残念ながらハーフミラー方式は試作出来ていません。