ROS(Robot Operating System)を使う
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PCにROS(Hydroバージョン)をインストールする手順を以下で説明します。
以下の作業ではLinux(Ubuntu12.04)が動作するPCを使用しています。
インストール作業では以下のパッケージがインストールされます。
これらのパッケージにはROS用Gazeboが含まれています。
ROSをインストール前にUbuntuソフトウェアセンターからGazeboをインストールしてしまうとGazeboが正常に動作しないので注意してください。
以下の手順は下記リンクにあるROS Wikiのインストール手順を参考にしました。
http://wiki.ros.org/ja/ROS/Installation
以下のコマンドを実行し、インターネットからROSバイナリ(Hydroバージョン)をインストールします。
以下のコマンドでROS環境を設定します。
以下のコマンドでコマンドラインで使えるツールのパッケージをインストールします。
PCだけでROSを使う方は以上でインストールは完了です。
ROS(Hydroバージョン)をRaspberry Piにインストールする方法を説明します。
この説明を書いている時点ではHydroにはRaspberry Pi用のバイナリ―パッケージがなかったので以下の手順ではDebian7.0(wheezy)から作られたRASPBIAN(Raspbery Pi版Debian)を使ってRaspberry Pi上でROSをソースからビルドしてインストールします。
このインストール作業にはインターネットに接続されたRaspberry Piが必要です。
ソースからビルドしてインストールしますので手順が少し煩雑で時間がかなり(時間は測っていませんが多分半日くらい)かかります。
以下の手順はROS.orgのSetting up Hydro on RaspberryPiを参考にしました。
2015/2にRaspberry Pi 2という第二世代の製品が出ました。基板サイズは第一世代と同じで処理速度が6倍になります。ただ消費電力も900mAに増えてしまいます。
このRaspberry Pi 2だとUbuntu14.04がバイナリーでイ ンストール出来るのでROS(Indigo)もバイナリーでインストール出来るようです。
最初に以下のコマンドでaptレポジトリにrosを追加します。
次に以下のコマンドで最初にpip(Pythonのパッケージ管理ツール)をインストールし、次にpipを使ってツールをインストールします。
以下のコマンドでセットアップツールをインストールします。
以下のコマンドで次のツールがインストールされます。
以下のコマンドでHydroのソースページからインストールを開始します。これには数時間がかかります。
もし、インストール中にgitエラーが発生した場合、以下のコマンドで~/ros_catkin_ws内のファイルを全て削除してrosinstall_generatorからやり直します。
インストール途中にrosdepで以下のようなエラーが発生します。
roslispがsbclを使っていますがroslispはRaspberry Piでは使わないのでroslispパッケージを削除してインストールを再開します。
さらにHydroではインストール途中で以下のようなUnicodeEncodeErrorが発生します。
これは日本語環境でインストールする場合に発生するので一次的に言語を英語にすることで対策します。
以下のコマンドで言語を英語に変えてからインストールを行います。
以下のコマンドでインストールを続けます。
次に以下のコマンドでROS用環境変数の設定を.bashrcへ組み込みます。
roslocate, roswsをインストールするため、以下のコマンドを実行します。
turtlesim等をインストールするため追加でパッケージをインストールします。
以下の2つのパッケージが正常にインストール出来ませんので追加作業が必要です。
console_bridgeはCMakeパッケージでcatkinがこれを見つける為にpackage.xmlファイルの修正が必要なようです。
以下のコマンドで、これを修正します。
このパッケージはroslocate_info, and the git repoにも見つからないので以下のコマンドでgithubから持ってきます。
このビルドには、かなりの時間がかかります。
以上でRaspberry Piへの全てのインストールは完了です。